4. 自分の年金額は「ねんきんネット」で確認
「ねんきんネット」は、年金記録の確認や年金見込額の試算、各種通知書の閲覧などができるオンラインサービスです。
スマートフォンやパソコンを使って、24時間いつでもどこからでも利用できます。
ねんきんネットに登録するには、「マイナポータルとの連携」もしくは「ユーザIDの取得」が必要です。
ユーザIDを取得するには、基礎年金番号とメールアドレスが必要です。登録の際は、年金手帳や年金証書など、基礎年金番号が確認できる書類をお手元にご用意のうえ、申請手続きを行いましょう。
なお、ユーザIDは「ねんきん定期便」などに記載されている「アクセスキー」で取得することも可能です。
5. 公的年金だけに頼らず、iDeCo(個人型確定拠出年金)などで上乗せするという選択肢も
公的年金は、働き方や加入期間によって大きく差が出ます。
まずは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で自分の見込み額を確認し、対象となる場合は「年金生活者支援給付金」といった制度も活用しましょう。
ただし、老後は現役時代と比べ収入が減少する傾向にあったり、物価高による生活費などの負担が考えられるため、年金だけに依存するのはリスクが伴います。
例えば、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業年金、積立投資などの私的年金制度を組み合わせて収入源を分散させるのも選択肢の1つでしょう。
老後の生活設計には、早めの情報収集と計画的な資産形成が必要です。
小さな一歩からでも構いませんので、家計やライフスタイルに合わせてできることからはじめてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」の登録方法」
加藤 聖人