3. NISA制度の活用と注意点とは?
NISAとは、2014年1月に始まった少額投資非課税制度のことです。通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、売却して得た運用益や配当に対し、20.315%の税金がかかります。
一方、NISAで投資した金融商品から得られる運用益は非課税です。
2024年1月から始まった新しいNISA制度は、非課税保有限度額が拡充され、より長期的に活用しやすくなっています。
特に「つみたて投資枠」では、長期投資に適した投資信託が対象とされており、税制メリットを享受しながら資産を増やすことが可能です。
ただし、注意点もあります。
投資はあくまでリスクを伴うため、生活費や緊急資金とは明確に分け、余裕資金で行うことが基本です。
また、短期的な市場の上下に惑わされて積立を中断すると、複利効果の恩恵を受けにくくなります。
重要なのは「長期的な視点を持ち、無理のない範囲で継続する」ことです。
計画性を持って新NISAを活用することで、老後の資金不足に備えた安定的な資産形成が実現しやすくなるでしょう。
4. まとめ
40歳からのNISAによる積立投資は、65歳までの25年間で大きな資産形成を実現できる可能性を持っています。
毎月3万円という無理のない金額でも、時間と複利の力を味方につければ、老後資金の備えとして1000万円以上の規模に成長させることができます。
重要なのは「始めるタイミング」と「続ける姿勢」。
老後の安心を確保するため、今から一歩を踏み出すことが将来のゆとりにつながるでしょう。
参考資料
和田 直子