厳しい暑さが続く今年の夏、政府は物価高対策としてさまざまな支援策を打ち出しました。電気・ガス料金の補助や給付金、そして定額減税。しかし、中にはその恩恵を十分に受けられなかった世帯があるのも事実です。

秋の気配が感じられる今、改めて確認しておきたいのが「定額減税補足給付金(不足額給付)」です。現在、各自治体で手続きが進行しています。

本記事では、この給付金がどのような人が対象になるのか、そしてどうすれば受け取れるのかを、わかりやすく解説します。給付金が「自動的に振り込まれる人」と「申請が必要な人」の違いについても確認していきましょう。

※自治体によって支給対象や手続きのスケジュールに差がある場合があります。必ずご自身の住んでいる市区町村の情報を確認してください。

1. 【定額減税補足給付金(不足額給付)】「支給要件」と「給付額」について

定額減税補足給付金(不足額給付)とは、2024年に行われた定額減税で減税額が足りなかった世帯に対し、不足分を補う目的で支給される給付金です。

2024年に実施された定額減税《所得税》

定額減税の仕組み《所得税》

出所:国税庁「令和6年分所得税の定額減税のしかた」

2024年に実施された定額減税《住民税》

定額減税の仕組み《住民税》

出所:総務省「個人住民税の定額減税について」