3. 65~69歳のシニア「今後の生活資金は不足している」が過半数に
NRI社会情報システム株式会社が行った「シニア世代に学ぶ現役時代の過ごし方」に関するアンケート調査(2024年)によると、シニアの現在直面している不安や悩みは健康と経済面が上位とわかっています(2025年5月29日公表)。
シニアが直面している不安や悩みを多い順に3つ見てみましょう。
- 自分の健康:65.0%
- 老後の生活費・経済的なゆとり:48.0%
- 配偶者の健康や介護:40.1%
もちろん、経済面の不安はあるのですが、年齢を重ねてくると健康面も無視できない結果となっています。
そのため経済面だけでなく、老後の健康についても考えながら日々を過ごしていくことで、より充実した老後が送れる可能性が上がると考えられるでしょう。
また、65~69歳の方で今後の生活資金が不足している(「全く不足している」と「やや不足している」の合計)割合は55.7%。
老後の生活資金が足りている人は44.3%であり、老後の生活資金を貯める難しさがわかります。
最近は長く働き続ける人も増え、また新NISAやiDeCoといった制度がはじまったことで資産運用も昔に比べるとはじめやすくなっています。投資はリスクがあるので慎重な検討が必要ですが、さまざまな選択肢をもって老後対策をすることも大切でしょう。
これを機にご自身の老後に向けて今できることを考えてみてくださいね。
参考資料
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- NRI社会情報システム「現役時代の過ごし方で差が付く老後の生活満足度」
- 厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」
宮野 茉莉子