3. 年金だけで老後生活を送れる人の特徴
何かとネガティブな意見を受けている公的年金ですが、実際に年金だけで老後生活を送っている人はいます。
以下で、年金だけで老後生活を送れる人の特徴を解説します。
3.1 住居費の負担が少ない人
住居費は、家計の中で負担が重くなりやすい支出です。
持ち家であれば固定資産税や修繕費はかかりますが、家賃支払いがない分、月々の負担を軽減できます。
持ち家のローンを完済している、または賃貸でも家賃が安い地域に住んでいる人は、年金だけでも十分に暮らせる人が少なくありません。
具体的な対策として、都市部から地方への住み替えを検討したり、子世帯との同居や二世帯住宅の活用により住居費を大幅に削減したりする方法があります。
3.2 生活水準を適切にコントロールできる人
現役時代から質素な生活に慣れており、必要最低限の支出で満足できる人も、年金をうまくやりくりして満足度の高い生活を送っています。
食費や光熱費、娯楽費などを無理なく抑えられ、年金額に合わせた生活設計ができる人は老後生活における経済的不安が小さいでしょう。
また、家計簿をつける習慣があり、無駄な支出を見直せる人や趣味や娯楽にお金をかけすぎない人も該当します。
現役時代の生活レベルにこだわらず、収入減に合わせて柔軟に生活スタイルを変更できる適応力を持ちましょう。
3.3 健康状態が良好で医療費負担が少ない人
健康維持により、医療費を抑えられるだけでなく、自立した生活を長く続けることができます。
大きな病気や慢性疾患がなく、医療費や介護費用がかからない人は、年金だけでも問題なく生活できるでしょう。
具体的には、現役時代から定期的な健康診断を受け、生活習慣病の予防に取り組んでいる人や適度な運動習慣を維持している人が該当します。
健康寿命を延ばすことで、要介護状態になるリスクを下げて介護費用の負担も軽減できるため、年金生活の安定につながるのです。