月額2980円(税別)でジムだけでなく、ランドリーやネイル、カラオケなど、幅広いサービスが使い放題になる「chocoZAP」。RIZAPグループ株式会社が運営するコンビニジムは短期間で全国に拡大し、現在では約1800店舗を展開しています。

そのバリエーション豊かなサービスの中に、実は通常なら高額の費用がかかる医療サービスを月額内で受けられることはご存じでしょうか。会員であれば追加料金なしで、MRI・CT・エコーなどの検査を受けることができる「chocoZAPメディカル」というサービスです。

今回は「コスパが限界突破している」と噂のchocoZAPメディカルを実際に体験してきたので、どのようなサービスを受けることができるのか、どのような流れなのか、そして安心できるものなのかなど、リアルな感想をレポートしたいと思います。

chocoZAP会員なら追加料金なし!「chocoZAPメディカル」を体験してきた1/11

chocoZAP会員なら追加料金なし!「chocoZAPメディカル」を体験してきた

筆者撮影

1. 【chocoZAPメディカルを体験】2024年4月にスタートした医療サービス

まずは、chocoZAPメディカルがどのようなサービスなのか、説明します。同サービスは通常であれば数万円の費用がかかるMRI検査/CT検査/エコー検査を、提携する医療機関で追加料金なしで受けることができる(いずれかの検査を年に1回)というものです。

chocoZAPメディカルは提供しているサービスは3種類2/11

chocoZAPメディカルは提供しているサービスは3種類

出所:RIZAPグループ株式会社

24年4月の事業開始から1年以上が経過し、受検者は2万人を突破。高額なマシンと高度な技術を有する専門家が必要であるため、現時点でサービスを提供しているのは東京都新宿区にある1店舗だけですが、全国各地から訪れるユーザーが後を絶たないそうです。

受検できるクリニックは東京にしかないが、受検者は全国各地から訪れている3/11

受検できるクリニックは東京にしかないが、受検者は全国各地から訪れている

出所:RIZAPグループ株式会社

8月27日に開催されたメディア向けのchocoZAPメディカル体験会では、chocoZAPを立ち上げから担当してきた鈴木隆之取締役が「日本はフィットネス後進国であり、その課題感から生まれたのがchocoZAP。chocoZAPメディカルは同じく日本で十分に浸透しているとは言えない予防医療に対する意識を高めるために開発した」と背景を説明しました。

RIZAPグループ株式会社 鈴木隆之 取締役4/11

RIZAPグループ株式会社 鈴木隆之 取締役

筆者撮影

実際にchocoZAPメディカルを受検したユーザーにアンケートしたところ、「CTやMRIなどの高度画像診断を受けたことがなかった」という回答が約7割を占めたそうです。鈴木取締役は「chocoZAPと同じ『簡単・便利・楽しい』のコンセプトのもと、医療アクセスを高め、予防医療の意識を変えていきたい」と意気込みを語りました。

2. 【chocoZAPメディカルを体験】サービス開始から1年半。受検者の傾向は?

それでは、chocoZAPメディカルはどのような人が利用しているのでしょうか。提携先医療機関の木村祐子院長は「chocoZAPユーザーは20~30代のボリュームがもっとも大きいが、chocoZAPメディカルは40~50代、特に女性の利用が多い」と傾向を示します。

提携先医療機関の木村祐子院長5/11

提携先医療機関の木村祐子院長

筆者撮影

chocoZAPメディカルのユーザー属性6/11

chocoZAPメディカルのユーザー属性

出所:RIZAPグループ株式会社

理由として挙げられるのが、同年代女性の被扶養者率の高さです。被扶養者は健康保険組合によっては、健康診断に一部費用負担が発生するケースがあります。そのため、受検率は10%程度と低く、追加料金なしで受検できるchocoZAPメディカルが補完的な位置づけとして利用されているようです。

なかなか衝撃的だったのが、所見率の高さです。検査前に「所見なしと思っていた」と回答したユーザーの「約5人に1人」が「何らかの所見あり」という診断結果が出ており、多くの人が自分の健康状態を正確に把握できていない状況が浮き彫りになりました。

検査の所見に関するアンケート結果7/11

検査の所見に関するアンケート結果

出所:RIZAPグループ株式会社

木村院長は「chocoZAPメディカルを追加料金なしで受検できるのは1年に1回だが、2年目に入り、リピーターの方も続々と来院している。なかにはご家族を連れていらっしゃる方もいて、予防医療に対する意識の広がりを実感している」とコメントしました。

3. 【chocoZAPメディカルを体験】試して分かった3つのポイント

今回の体験会では受検するユーザーと同様に、Webで予約をとり、クリニックで検査を受け、結果が出るまでの一連の流れを体験しました。筆者のリアルな感想を3つのポイントで紹介します。

3.1 所要時間は最短15分!スピード感に感動

まず、もっとも印象的だったのが、手軽さとスピード感です。

chocoZAPメディカルの予約はWebで簡単な個人情報/検査の種類/診察時間を選択するだけで、事前の準備は必要がありません。クリニックに到着したら、事前にメールで届くQRコードをかざして受付完了。少しの待機時間を経て、呼び出しがかかったら検査室に入室し、指定した検査を受けます。

事前に発行されるQRコードで即座に受付が完了する8/11

事前に発行されるQRコードで即座に受付が完了する

筆者撮影

筆者は頭部MRIを選択しましたが、検査時間は想像よりずっと短く、医療スタッフの方から注意事項を聞き、マシンの中で横になり、5分程度で終了。初めての受検ということもあり、身構えていましたが、まったく体への負荷はなく、少し拍子抜けしたほどです。

頭部MRI検査の様子。筆者は今回が初めての体験だったが、拍子抜けするほどあっという間だった9/11

頭部MRI検査の様子。筆者は今回が初めての体験だったが、拍子抜けするほどあっという間だった

筆者撮影

検査終了後は支払いなどもないので、すぐに退店。メディア向けの説明時間を除くと、入店から約15分というスピード感でした。これならなにかの用事のついでに、ふらっと立ち寄るということも問題なくできそうです。

3.2 検査するのはRIZAPではなく専門の医療機関

chocoZAPメディカルについては「RIZAPに高度の医療行為をまかせて大丈夫?」という声も聞かれます。ただ、この認識には誤解があり、RIZAPはあくまで連携先で、検査を行うのは専門の医療機関です。

同クリニックには診療放射線技師が常駐しており、マシンは「大学病院レベルの最新モデル」が導入されています。「追加料金なしのサービスだから、質も良くない」ということはまったくありません。

CT検査の様子。機器は大学病院レベルの最新のものが使用されている10/11

CT検査の様子。機器は大学病院レベルの最新のものが使用されている

筆者撮影

また、chocoZAPメディカルの提携医療機関は通常のクリニックとしての機能もあり、事前に医師に相談して受検内容を決めたり、結果にもとづくフィードバックを受けたりすることも可能です。医師によるフィードバックは別料金になりますが、せっかく受検したならと利用される方は多いそうです。

3.3 予防医療への意識が変わる詳細な検査結果

検査結果は、専門機関で読影医(レントゲン写真から病気の有無や状態を評価する専門家)とAIによる分析を経て、3週間程度で手元に届きます。結果を待っている期間は「もしなにかあったらどうしよう…」という不安も多少ありましたが、筆者の検査結果は「異常なし」で一安心しました。

筆者の検査結果は「異常なし」で一安心。頭部MRIを受検すると、こんなことが分かるという気づきが得られた11/11

筆者の検査結果は「異常なし」で一安心。頭部MRIを受検すると、こんなことが分かるという気づきが得られた

出所:提携先の医療機関から送付されたきたデータを編集部で加工

検査結果レポートには、所見の有無・アドバイスを含む、医師からのコメント・症状ごとの所見が詳細に記載されています。今回は「異常なし」ということで、いずれの所見もありませんでしたが、「頭部のMRI検査を実施すると、こういうことが分かるんだ」という気づきを得ることができました。

また、検査結果を待つ時間も含めて、日頃は意識していなかった病気のリスクと向き合う良いきっかけにもなりました。予防医療は大事ということは分かっていても、なんとなく自分事として捉えられていない人は多いはず。筆者もそんな一人でしたが、今回の体験から「病気にならないように予防しよう」という意識が強くなった気がします。

4. 【chocoZAPメディカルを体験】chocoZAPならではの工夫で追加料金なしを実現

とはいえ、これだけのサービスが追加料金なしで利用できるのは、なにか裏があるのでは?と疑問に感じる方も多いでしょう。

鈴木取締役は「高度画像診断は検査数が増えれば一人あたりの固定費・変動費も下がる。chocoZAPメディカルの利用者が増えれば増えるほど、コストは抑えられる仕組みになっている」と追加料金なしを実現できている理由を語ります。

無人運営ジムであるchocoZAPのノウハウが生かされていることも大きいようです。予約はWebで完結、受付も無人であるため、リソースを医療行為だけに集中させることが可能です。クリニックとしても、chocoZAPメディカルをフックに、独自に提供している医療メニューを案内できるため、双方にメリットのあるサービスとなっています。

また、RIZAPはchocoZAP会員にアプリやヘルスケア機器を提供し、日々の健康に関するデータを蓄積していますが、chocoZAPメディカルの取り組みとこれらを連携するヴィジョンも持っています。異なる医療機関のデータ連携は業界での予防医療の効果を大きく高める可能性を秘めており、今後の成長が期待されます。

参考資料

大蔵 大輔