3. 医療保険の必要性を判断する3つのポイント
自分にとって医療保険が必要かどうかを判断するために、以下の3つのポイントで検討してみましょう。
3.1 ポイント①:十分な貯蓄があるか
突然の入院や手術で数十万円の治療費がかかっても、家計に大きな影響を与えない程度の貯蓄があるかどうかが重要な判断基準です。ただし、継続的な治療が必要になった場合の医療費負担や、収入減少も考慮に入れる必要があります。
特に、がんなどの治療が長引く病気に罹患した場合、毎月の治療費が徐々に家計を圧迫するリスクがあります。「数十万円であればギリギリ支払える」ような経済状況だと、長期的な治療に対応できない可能性があるため、保険での備えを検討しておく必要があるでしょう。
3.2 ポイント②:先進医療を受けたいか
厚生労働省認定の先進医療は公的保険の対象外で、技術料は全額自己負担となります。がん治療で使用される重粒子線や陽子線治療は約300万円の費用がかかるため、これらの治療を選択肢として残しておきたい場合は医療保険が必要です。
医療保険に「先進医療特約」を付加しておくことで、先進医療にかかった技術料が実費で保障され、実質自己負担をせずに治療を受けることができます。
3.3 ポイント③:万が一への備えを重視するか
健康上のトラブルはいつ発生するか予測できません。確率は低くても、万が一の事態に備えておきたいと考える人は、医療保険に加入しておくことで心理的に安心できるかもしれません。医療保険に加入しないリスクと、保険料負担のバランスを個人の価値観で判断することが大切です。