2025年9月に入り、今年も残すところあと4か月となりました。夏が終わりを告げ、少しずつ秋の気配を感じる今日この頃ですが、日々の暮らしに安心を感じていますか。

老後の生活設計を考える上で、公的年金は欠かせない要素です。しかし、物価高が続く中で、「年金だけでは生活が苦しい」と感じている人もいるのではないでしょうか。そんなときに役立つかもしれないのが、公的年金に上乗せして受け取れる「年金生活者支援給付金」です。

この給付金は、一定の要件を満たす限り継続して受け取れる恒久的な制度であり、老後の貴重な収入源となります。今回は、この年金生活者支援給付金の制度について、支給要件や給付額、さらには申請方法まで詳しく解説します。

1. 年金生活者支援給付金を解説

「年金生活者支援給付金」ってどんな制度?

年金生活者支援給付金制度について

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」

「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を対象とする給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。

近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とは異なり、要件を満たす限り継続して受け取ることができる恒久的な支援制度です。

年金生活者支援給付金は、以下の3つの種類があります。

1.1 年金生活者支援給付金は3種類

  • 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

それぞれの支給対象者を確認しましょう。