サンバイオ株の大暴落! 個人投資家の悲劇はこれからが本番?

改めて見直されるべき新興市場の投資リスク

1月30日の東証マザーズは記録的な大暴落

1月30日(水)、東証マザーズに激震が走りました。東証マザーズ全体の値動きを示す「東証マザーズ総合指数」が前日比▲8.1%下落する大暴落となりました。

個別企業の株価ではなく、株価指数(たとえば日経平均株価やTOPIXなど)が1日に▲8%超下落するのは異常事態です。“大暴落”は大袈裟な言い方ではないのです。

東証マザーズはハイリスク・ハイリターンが特徴

ご存じの方も多いとは思いますが、東証マザーズとは、東京証券取引所に開設されたベンチャー企業向けの証券市場で、日本の代表的な新興市場です。

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東証マザーズに上場される企業は、その名の通り、将来の成長性が重視されます。そのため、たとえ現在は赤字が続いたとしても、今後の成長が見込める企業が次々に上場し、そこで投資家から集めた資金を用いて、その潜在的な成長を推し進めるとされています。

投資家から見れば、将来の成長が未知数のベンチャー企業に投資することで、その企業が将来大きくなれば、それに見合った大きな投資リターン(=株価大幅上昇)を得ることが可能となる有望市場です。

しかし、その逆の事象、つまり、期待した成長が実現されず、投資が大きく毀損される(=株価大幅下落)というリスクもあるのです。また、過去には破綻して上場廃止となった企業も珍しくありません。

ザックリ言うと、ハイリスク・ハイリターンの株式市場であり、株式投資の初心者には向いていません。それどころか、ある程度の経験を有する個人投資家でも十分注意する必要があると言えます。

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時価総額最大のサンバイオ株がストップ安の大暴落

さて、1月30日に話を戻しますが、この日、東証マザーズで最大の時価総額であるサンバイオ(4592)に売りが殺到しました。結局、取引時間中には売買が成立せず、終値は8,710円(前日比▲3,000円安、▲25.6%安)のストップ安となりました。

サンバイオは、東証マザーズに数多く上場されている医療バイオ関連株の1つで、将来の大きな成長が見込める最有力銘柄として株価上昇が続いてきました。

しかし、この日の大暴落が、他のバイオ関連株の急落を招いたばかりでなく、東証マザーズの上場株式全体の売りを誘発したのです。そのため、冒頭に記したように東証マザーズ総合指数も大暴落となりました。まさしく、“サンバイオ・ショック”と言えましょう。

なお、サンバイオ株は翌日(1月31日)も取引が成立せず、終値は連日のストップ安となる7,210円(▲1,500円安、▲17.2%安)で引けています。

サンバイオの過去2年間の株価推移

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サンバイオ・ショックの発端は?

今回のサンバイオ株暴落のきっかけとなったのが、1月29日の引け後に発表された開発中の新薬に関する臨床試験の結果報告です。

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国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。