2. 短期的な過熱感によるもみあいへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6月中旬にローソク足の実体が200日移動平均線を抜けたことで、25日線、75日線とともに主要な移動平均線を上抜けました。その後はこれらの移動平均線に下値をサポートされるように上昇し、8月19日には一時、4万3876円まで上昇しました。ただその後は短期的な過熱感もあり、利益確定売りが出やすい動きとなっています。先週は4万2000円~4万3000円の間で小幅な値動きでした。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はセオリー通りの上昇トレンドになっています。若干の押しが入ると再度上昇というパターンが続いています。先週末、ローソク足の実体が25日移動平均線に近づくと、押し目買いが入り、陽線となっています。直近の戻り高値である8月28日の高値(4万2828円)を超えるようであれば、積極的についていきたいところです。

ただし、ここから25日線を割り込むようなことがあれば注意が必要です。その下の75日線は4万円付近にあり、若干空間が広がっています。今週、まずは25日線の下値が維持されるかどうか、確認したいところです。

チャートの形はセオリー通りの上昇トレンドになっています。まずは25日線の下値が維持されるかどうか、確認したいところです。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃