8月は偶数月で年金支給日なので今回年金を受け取った方の中には、支給額などの明細を見て「年金から結構引かれているな」と天引き部分を気にされた方もいたと思います。特に、後期高齢者医療制度の保険料は、年々上がっているように感じて「高すぎる」との声もあるのが実情です。
今回は厚生労働省のデータをもとに、2025年度の後期高齢者医療保険料がいくらになるのか、なぜ保険料は上がるのか、そして負担を和らげるための措置である「激変緩和措置」について、わかりやすく解説していきます。
1. 【後期高齢者医療】高すぎる?今の平均はいくら?
後期高齢者医療制度の保険料は、全国一律ではなく、お住まいの地域や前年の所得によって異なります。まず、2025年度の平均的な保険料と、年金収入別に見た都道府県ごとの保険料を見ていきましょう。
1.1 【2025年度】保険料の平均はいくら
後期高齢者医療の保険料は、加入者全員が負担する「被保険者均等割額」と、所得に応じて負担する「所得割額」の合計で決まります。
- 被保険者均等割額(年額):5万389円
- 所得割率:10.21%
これらを基にした平均保険料額(年額)は8万6306円と見込まれています。