今月は偶数月なので年金が支給されましたね。支給額などの明細を見て「今月は社会保険料がいくら引かれているんだろう?」と気になる方もいたと思います。特に、後期高齢者医療制度の保険料は、年々上がっているように感じて不安に思う方もいるかもしれません。

この記事では、厚生労働省のデータをもとに、2025年度の後期高齢者医療保険料がいくらになるのか、なぜ保険料が上がるのか、そして負担を和らげるための措置である「激変緩和措置」について、わかりやすく解説していきます。

1. 【後期高齢者医療】保険料は全国一律ではない

後期高齢者医療制度の保険料は、全国一律ではなく、お住まいの地域や前年の所得によって異なります。まず、2025年度の平均的な保険料と、年金収入別に見た都道府県ごとの保険料を見ていきましょう。

1.1 【2025年度】保険料の平均はいくら

後期高齢者医療の保険料は、加入者全員が負担する「被保険者均等割額」と、所得に応じて負担する「所得割額」の合計で決まります。

  • 被保険者均等割額(年額):5万389円
  • 所得割率:10.21%

これらを基にした平均保険料額(年額)は8万6306円と見込まれています。