7. 公的年金に加えてどんな備えをしていけるか、考えよう
日本の公的年金制度は、現役世代が納める保険料で高齢世代を支える「賦課方式」をとっています。
しかし、少子化が進む日本では、この仕組みのままでは将来の年金額が減ってしまうのではないか、と心配する声が多く聞かれます。「自分は本当に年金を受け取れるのだろうか」という不安を感じている方も少なくありません。
そこで政府は、少子化対策を進めるとともに、働き方の多様化に合わせた制度の見直しを行い、できるだけ安心して年金を受け取れるように取り組んでいます。
年金制度は時代に合わせて少しずつ変化していくものです。将来の不安を少しでも和らげるために、制度の動きに目を向けながら、公的年金に加えてどんな備えをしていけるかを、今のうちから考えておくことが大切です。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編2024年(令和6年)平均結果の概要」
和田 直子