5. まとめにかえて

今回は、厚生労働省の統計に基づき、60歳代(60歳代)から90歳代(90歳以上)までの厚生年金・国民年金の平均受給月額を詳しく見てきました。2025年度の公的年金額は1.9%のプラス改定となり、国民年金の満額は月6万9308円となりました。

しかし、実際の平均受給月額を見ると、65歳以降の厚生年金は14万円〜16万円台、国民年金は5万円台が主流であることが分かりました。この平均額を、ご自身の「ねんきん定期便」に記載されている見込み額と比較してみましょう。

特に国民年金のみに加入している自営業やフリーランスの方にとって、月400円の付加保険料を納めることで、2年で元が取れる「付加年金」は、将来の年金額を増やすための非常に有効な手段となります。

公的年金は、老後生活のベースとなる大切な資金源です。今回確認した「みんなの平均額」を参考に、ご自身の年金見込み額がその水準にあるか、または不足していないかをチェックし、付加年金やiDeCoなどを活用しながら、前向きに老後資金の準備を進めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

鶴田 綾