7. いまどきシニアの年金情報、ライフプランに合わせた受給時期の検討を

公的年金は、毎年物価や賃金の変動を反映して見直されており、2025年度は1.9%の引き上げとなりましたが、実際の平均受給月額は個々人の加入状況や受給開始年齢によって大きく異なります。特に、65歳以降の厚生年金受給者(国民年金を含む)の平均月額は14万円台から80歳代で16万円台と、老後の生活を支える重要な柱となっています。

しかし、記事で確認したように、個人の年金額には差があり、公的年金のみでは不安を感じる人も少なくありません。そのため、iDeCoなどの私的年金(3階部分)も視野に入れた準備が重要です。

また、年金を繰上げ受給すれば最大24.0%の減額、繰下げ受給すれば最大84.0%の増額となるため、ご自身のライフプランに合わせて受給開始時期を検討することが、豊かな老後を送るための鍵となります。まずは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご自身の年金見込額を正確に把握することからはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料