8. 年金見込額を確認し「老後資金の準備」をはじめましょう

今回は、厚生労働省年金局のデータをもとに「60歳から80歳代の令和シニアの年金事情」について詳しく見てきました。

ただし、本記事で見てきた年金月額は、あくまでも平均受給額です。

そのため、すべての方が平均受給額の年金額を受け取れるわけではありません。

年金受給額は、現役時代の働き方や収入などによって大きく異なります。

たとえば、現役時代に自営業やフリーランス、専業主婦(主夫)として働いてきた方たちは、国民年金のみの受け取りとなります。

国民年金は、平均でひと月に約5万円から6万円ほどとなるため、これだけで老後の生活を支えるのは厳しいでしょう。

また、会社員や公務員は国民年金と厚生年金の両方を受け取れますが、月に20万円以上の年金を受け取れる人もいれば、月に10万円ほどの年金しか受け取れない人もいます。

「自分も平均受給額くらいは受け取れるはず」と安心せずに、日本年金機構のねんきん定期便やねんきんネットなどを活用して、将来の年金見込額を確認し必要であれば老後資金の準備をはじめましょう。

参考資料

鶴田 綾