ちなみに、60歳以上の単身世帯の持家率は80.4%とかなりの世帯で持家だということも見えてきます。現在見ている数値については、大きく見れば持家が前提であるということは頭に入れておいた方が良さそうです。

平均年金支給額はいくらか

さて、老後のインフローの中心である年金収入について見てみましょう。

厚生労働省の「平成27年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金保険(第1号)の老齢年金受給権者の状況推移(女子)を見ると、平成27年度の65歳以上では、平均年金月額が10万9180円となっており、毎月約11万円の年金を受給していることが分かります。

この厚生年金保険も、現役世代における就業状況によっても異なりますので、ここはあくまでも平均値であるということにはご留意ください。

持ち出し金額合計の算出

毎月の持ち出し金額は(老後の毎月の生活費の平均額)-(平均年金月額支給額)で算出されます。

ここまで見てきた数値で毎月の持ち出し金額を計算すると以下のようになります。