日本人にとって無リスク(元本保証)の金融商品は日本国債です。財務省の個人向け国債ページによると2019年1月23日現在において、国債に資金を投じることで得られる利回りは0.05%です(税引き前)。

言い換えると、0.05%より高い利回りを謳った金融商品というのは何かしらの元本毀損のリスクを含んでいる可能性があり、基本的にその利回りが高ければ高いほどリスクは大きくなる傾向にあります。

「そのリスクは株価変動なのか、為替の変動が要因なのか」「そのリスクの大きさは自分の老後人生に悪影響を及ぼしかねないのではないか」「その商品の手数料は妥当なのか」といったことを慎重に検討し、納得した上で資金を投じるように十分注意してください。

「利回り◯◯%保証の投資案件」「高収益を達成する投資法を伝授」などの欲望を刺激する広告がネットや雑誌で氾濫しています。しかし、投資の世界で「オイシイ話」は基本的に存在しないと考えた方が安全です。

参考までに、投資の世界では、年間5%以上の利回りをコンスタントに達成できる資金運用者は「超一流」です。高い利回りを保証したり、投資法を教えるなどといった話はやはり相当慎重な姿勢で見るべきだろうと考えられます。

どんな理由があろうと、自分の資金を守るのは自分であり、いかなる損失も自己責任です。自らの老後生活を良いものにするためにも、暮らしていくのに必要な資金は確保した上で、リスクは適切な範囲に収まるようにしましょう。

LIMO編集部