6. 「年金生活者支援給付金」はいくらもらえる?
年金生活者支援給付金の金額は、それぞれの給付の種類によって異なります。
基準額は、老齢年金生活者支援給付金は月額5450円、障害年金生活者支援給付金は1級で月額6813円・2級で月額5450円、遺族年金生活者支援給付金は月額5450円となっています。
実際の受給額は、この基準額をもとに保険料の納付状況などを反映して計算される仕組みです。
なお、2024年3月時点での平均受給額は、老齢年金生活者支援給付金が月4014円、障害年金生活者支援給付金が月5555円、遺族年金生活者支援給付金が月5057円となっています。
高額ではありませんが、年金収入だけでは生活が厳しい人にとっては日々を支える大切な資金となるでしょう。
7. 給付金の「支給対象やスケジュール」を確認しよう
年金生活者支援給付金と「調整給付金(不足額給付)」は、いずれも経済的に負担の大きい人を支えるための制度です。老後や日常生活を支えます。
特に「調整給付金(不足額給付)」は申請方法や給付時期が自治体によって異なるため、自治体のHPなどを確認して、きちんと受け取れるよう備えておきましょう。
※記事内の情報は執筆時点のものです。細かい支給要件や最新情報は、ホームページや広報誌などでご確認ください。LIMOでは個別のお問い合わせへのお答えはいたしかねます。
参考資料
苛原 寛
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。「企業が倒産しない」・「事業で安定的に利益を出す」ための適切な保険でのリスクヘッジの提案に努めた。
特に、製造業者や工事業者に対する賠償責任保険や工事保険の提案が得意。取引先企業の社長・経理・人事・プロジェクト担当者など様々な部署への営業活動を行った。上場企業の新規事業に対する保険提案が評価され、全国社員への社内プレゼンを実施した経験もある。
また、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、SNSやWebコンテンツを通じて金融情報の発信を支援する株式会社ファイマケの代表を務める。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)