【10月15日は年金支給日】いまどきシニアの平均年金月額はいくら？【年金一覧表】「厚生年金・国民年金」の平均受給額老後も働きたいシニアは要チェック！「在職老齢年金制度」とは

8. 働きすぎると年金カットになる？現役時から知っておきたい「在職老齢年金制度」

年金を受け取りながら働き続けることを考えている人も多いでしょう。

60歳以降に年金を受給しながら厚生年金保険に加入して働く場合や、70歳を過ぎても厚生年金保険の適用事業所で勤務する場合に関わってくるのが、「在職老齢年金」という制度です。

特別支給の老齢厚生年金や老齢基礎年金・老齢厚生年金は、給与収入があると「月収（※1）＋年金（※2）」が一定基準を超えた際、超過分に応じて年金額の半分が減額される仕組みになっています。

※1 月収：総報酬月額相当額（その月の標準報酬月額）＋（その月以前1年間の標準賞与額の合計）÷12。70歳以上の場合には、それぞれ「標準報酬月額に相当する額」、「標準賞与額に相当する額」となる
※2 年金：基本月額：加給年金額を除いた老齢厚生（退職共済）年金（報酬比例部分）の月額

在職老齢年金の計算方法

在職老齢年金の上限額（支給停止調整額）は、名目賃金の動きに合わせて毎年見直され、2025年度はこの基準が前年度から1万円引き上げられています。

今回は日本の公的年金制度について、厚生年金と国民年金それぞれの加入対象者や年金保険料、受給額の決定方法などについて確認していきました。

また、実際にいま年金を受け取っている方の平均年金月額を確認するとともに、現役時代の働き方によって将来の受取金額がどれくらい変わっていくのかもご案内しました。

年金額は個人差があるため一概にはいえませんが、公的年金だけで老後の生活を支えることは容易ではないようです。

自分がどれくらいの年金を受給できるのかを早めに確認し、少しずつでも準備を始めていきましょう。

荻野樹