日中の暑さが少しずつ和らぎ、朝晩の涼しさに秋の深まりを感じるようになりました。
物価上昇が続くなか、現役世代だけでなく、シニア世代にとっても家計への負担が気になるところです。
「年金はいくらもらえるのか」「老後の生活は成り立つのか」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、公的年金の基本をおさらいしつつ、現在のシニア世代が受け取っている厚生年金・国民年金の平均受給額をご紹介します。
また、厚生年金+国民年金を「月20万円以上受け取っている人」がどれくらいいるのか解説しますので、老後の生活設計の参考にしてください。
1. 【平均寿命】男女差はどれくらい?
平均余命とは、特定の年齢の人々が「あと何年生きられるか」を示す期待値です。
そして、私たちがしばしば使う「平均寿命」という言葉は、「(現時点での)0歳の平均余命」を指します。
2025年7月25日に厚生労働省が公表した「令和6年簡易生命表の概況」によると、最新の平均寿命は男性が81.09年、女性が87.13年でした。
また、平均寿命の長期的な推移を見ると、男女ともに着実に延びています。
- 昭和30年(1955年) 男63.60 女67.75 男女差4.15
- 昭和40年(1965年) 男67.74 女72.92 男女差5.18
- 昭和50年(1975年) 男71.73 女76.89 男女差5.16
- 昭和60年(1985年) 男74.78 女80.48 男女差5.70
- 平成7年(1995年) 男76.38 女82.85 男女差6.47
- 平成17年(2005年) 男78.56 女85.52 男女差6.96
- 平成27年(2015年) 男80.75 女86.99 男女差6.24
- 令和6年(2024年) 男81.09 女87.13 男女差6.04
2024年における平均寿命は、男性81.09歳・女性87.13歳となっており、男女差は6.04歳です。
長くなった老後を豊かに過ごすためには、現役時代からの計画的な貯蓄や資産形成、さらには公的年金制度への理解が大切となってくるでしょう。