7. 【次の年金支給日はいつ?】2025年の年金カレンダー
公的年金は原則、偶数月の15日に前月分までの2か月分がまとめて支給されます。
なお、15日が土日や祝日に当たる場合は、その直前の平日に前倒しで振り込まれます。
7.1 【2025年の年金支給日カレンダー】次の年金支給日は10月15日(水)
年金支給日:支給対象月
- 2025年4月15日(火) :2月・3月分
- 2025年6月13日(金) :4月・5月分
- 2025年8月15日(金) :6月・7月分
- 2025年10月15日(水) :8月・9月分
- 2025年12月15日(月) :10月・11月分
8月分と9月分の年金が支給されるのは、10月15日(水)です。
現役時代に月1回の給与を受け取っていたときとは異なり、年金生活では家計の管理サイクルも大きく変化してきます。
8. いまのうちからコツコツと老後資金の準備を
今回は、いまのシニア世代の年金事情について詳しく見てきました。
物価高などの影響で、現役世代の方でも「毎月の生活が苦しい」と感じている方は少なくありません。
そのため、現役時代よりも収入が少なくなる傾向にある年金生活者の多くは、より今の経済状況に不安を感じている方が多いようです。
実際、今回の記事で見てきたとおり65歳以上の高齢者世帯の家計収支は、毎月約3万円の赤字となっています。
高齢者の中には年金生活になって「現役時代と比べて収入が半分ほどになった」というケースも珍しくありません。
そのため、生活水準が現役時代のままだと年金生活での赤字額もその分増えて、老後のために貯めていた貯蓄がどんどん減っていってしまう可能性が高いです。
さらに、そのような赤字生活が続けば「老後破産」という事態にもなりかねません。
老後破産を避けるためにも、現役世代の方は今のうちから「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で自身の将来の年金見込額を確認し、老後の生活費がひと月あたりいくら必要か計算して、年金だけでは不足する《必要な生活資金》を算出しましょう。
いまのうちからコツコツと老後資金の準備をはじめておくことで、理想とする年金生活を目指すことが期待できます。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
鶴田 綾