株式市場の振り返り-連日の厳しい閑散相場の中、日経平均株価は3日ぶりの反落

2019年1月22日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,622円(▲96円、▲0.5%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,556.4(▲9.9、▲0.6%) 4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 930.6(▲8.8、▲0.9%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:573、値下がり銘柄数:1,466、変わらず:88
  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28
  • 昨年来高値更新銘柄数:3、昨年来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は10億1,093万株、売買代金は1兆7,310億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。目立った材料が少ない上に、米国市場が休場だったため、市場参加者が前日以上に少なかったと見られます。売買代金は連日で2兆円を大きく下回り、約5カ月ぶりの薄商いとなりました。

そのような中、日経平均株価はやや利食い売りに押される展開となりました。寄り付き直後には一時+86円高まで上昇しましたが、その後はマイナス圏に沈む場面が多く、後場は一時▲161円安まで下落しました。結局、最後はやや戻したものの、3日ぶりの反落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、こちらは4日ぶりの反落となりました。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は10日連続の1,000億円超え

東証マザーズの出来高は6,965万株、売買代金は1,233億円となり、いずれも前日より減少しました。ただ、前日比で減ったものの、引き続き個人投資家の物色意欲に改善の兆しが見られ、売買代金は10日連続で1,000億円を上回りました。

ただ、前日に続き一部主力銘柄が利食い売りに押されたため、総合指数は続落となりました。依然として着々と900ポイントを固めつつありますが、今後は個人投資家の物色意欲の更なる回復が焦点になると思われます。

ZOZOが一時▲8%安に迫る急落、ユニーファミマHDなどコンビニ株は買い戻される

個別銘柄では、ファナック(6954)と東京エレクトロン(8035)が大幅安となり、TDK(6762)も大幅反落となりました。

また、ハイテク株が総じて売られており、シャープ(6753)が一時▲7%超安の急落となり、パナソニック(6752)、三菱電機(6503)、日本電産(6594)などが大きく値を下げています。

その他では、「ゾゾタウン」への出品を停止する企業が増加していると報道されたことなどから、ZOZO(3092)が一時▲8%安に迫る急落となったことが目を引きました。

一方、ユニー(8028)、ローソン(2651)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)のコンビニ株が買い戻され、武田薬品工業(4502)や小野薬品工業(4528)も堅調な値動きとなりました。

また、キリンホールディングス(2503)やサッポロホールディングス(2501)など食品株の一角も値を上げています。

ただ、売買代金が約5カ月ぶりの薄商いになったことが示す通り、全体的に目立った動きは少なかったようです。

新興市場(東証マザーズ)では、アンジェス(4563)が大幅下落となり、そーせいグループ(4565)やサンバイオ(4592)など他の医療バイオ関連株も値を下げました。一方、前日に一時ストップ高となったビープラッツ(4381)が連日の爆騰となったのが目を引いています。

葛西 裕一