「定額減税って昨年のことでしょ、もう終わった話では」と思われる方も多い2024年の定額減税についてですが、現在その不足額給付のご案内が各自治体から発信されているのはご存知でしょうか。
実は、納税額が減税額より少なかったり、2024年の所得の変動などの理由により「減税しきれなかった人」もいたのです。そうした方を対象としているのが「定額減税補足給付金（不足額給付）」になります。
今回は、この定額減税補足給付金である不足額給付について、わかりやすくしくみを解説します。
1. 「まだ定額減税しきれていない人がいた」不足額給付とは？
2024年の定額減税は、当初、所得税と住民税から直接減税されるしくみでした。しかし、納める税金が減税額よりも少ない場合は、減税しきれない金額が発生してしまいます。
この減税しきれない分を、不足なく減税と同じ効果を届けるために、まず給付金として補ったのが「調整給付」です。その後、今年の所得や家族構成の変動で、当初の調整給付でも足りない分が出ることがあるため、その差額を埋めるために「不足額給付」が追加で支給されることになりました。これにより、各家庭の状況に応じた公平な減税が行われることになります。
具体的にどんな人が「不足額給付」の対象になるのか、次章で確認していきます。
