9月になり、少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。暑さが和らぎ、過ごしやすい季節を迎えると、家計管理を見直すよい機会にもなります。

人生100年時代と言われるなか、老後の生活資金について不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。特に、年金だけでは生活が成り立たないかもしれないという漠然とした不安は、多くの方に共通する悩みでしょう。

実際のところ、シニア世代はどのくらいの貯蓄や年金をもらっているのでしょうか。本稿では、最新の公的データに基づき、70歳代の貯蓄や年金、そして高齢者夫婦世帯の平均的な家計状況をひも解きます。老後の生活設計を考える上で、客観的な数値を知ることが第一歩となります