8. 「生活が苦しい」と回答するシニア世帯は55.8%
ここからは、厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」から、高齢者世帯(※)の生活意識に関するリアルな結果を見ていきましょう。
※高齢者世帯:65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の者が加わった世帯
8.1 高齢者世帯の生活意識
- 大変苦しい:25.2%
- やや苦しい:30.6%
- 普通:40.1%
- ややゆとりがある:3.6%
- 大変ゆとりがある:0.6%
シニア世帯の半数以上(55.8%)が「大変苦しい」「やや苦しい」と回答しており、日々の生活に経済的な厳しさを感じていることがわかります。
その一方で、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と回答した世帯は合計してもわずか4.2%。経済的な余裕を実感できているシニア世帯はごく一握りのようです。
こうした厳しい実態を踏まえると、公的年金はシニア層の生活を支える上で欠かせない存在であることが改めて分かります。
公的年金を最大限に活用していくためには、現役時代から受給見込み額だけでなく、繰上げ・繰下げ受給、加給年金といった付随的な仕組みにも関心を寄せておくことも大切となるでしょう。