4. ポジション確約採用こと「ジョブ型採用」、Z世代はどう思う?
ちなみに、Z世代も重視している「職務内容の透明性」を担保する採用方式として注目されるのが、入社時に配属と職務内容および年収が確約される「ポジション確約採用(ジョブ型採用)」。
Z世代はジョブ型採用について、どう思っているのでしょうか。
ポジション確約求人の情報だけを掲載しているプラットフォーム(Webサイト)があれば利用したい?

出所:【Z世代のキャリア観】「会社名より、何ができるか」Z世代の68%が“就社“より“就職“を重視する時代。就活生のキャリア観に関する調査結果を公開|good luck株式会社
職務内容や勤務地、年収などが約束される「ポジション確約採用(ジョブ型採用)」については「ぜひ利用したい」が35.0%、「利用したいと思う」が31.1%となり、合計で66.1%が利用意向を示しています。
Z世代が仕事内容を重視している傾向と合致していることがわかります。
やりたい仕事に最初から就けるなら遠回りしない方がよいと考えるZ世代。しかし、まだ開示されている情報が少なく、探しにくいのが正直なところなのかもしれません。
5. まとめにかえて
Z世代は「どこの会社か」よりも「どのような仕事か」を重視し就職活動を行い、自らキャリアを形成しようとしていることがわかりました。
企業は、入社後のミスマッチを防ぐためにも、具体的な職務内容や職場の雰囲気といった、より詳細な情報を積極的に提供していくことが、優秀な人材を獲得する上で重要になるでしょう。「就職」志向の学生に対して、ジョブ型採用の詳細な情報提供をすることも必要です。
そして就活生にとっても、就職活動は社会に出るうえでの一つの通過点として考えられます。「就社」の考え方では、一度きりの新卒採用の機会がとても重く感じられ、就職活動が厳しいものとなってしまいますね。
しかし、自らのキャリアを考える「就職」の考え方をしていれば、社会に出た後にもキャリアアップの機会があると考えられ、より「やりたいこと」に向き合った就職活動ができるでしょう。
就職はゴールではなくスタート。Z世代の「就職」に対する考え方は、会社に左右されない自らのキャリアを考えるうえで大切なことかもしれません。
参考資料
LIMO・U23編集部