2. Z世代は「会社を選んで活用したい」…キャリア形成や仕事選びについての考え方は?

就職活動時に「企業」を軸に考えるのではなく「希望の仕事」を軸にしているZ世代。

それでは、就職後のキャリア形成についてどのように考えているのでしょうか。

2.1 キャリア形成は「会社主導」ではなく「個人主導」へ

自分のキャリアを形成する上での思考はどちらに近いですか?

  • 個人が主体的にキャリアプランを考え、会社を選ぶ・活用する:68.9%
  • 会社がキャリアパスを用意し、それを達成していく:23.3%
  • どちらともいえない/よくわからない:7.8%

キャリア形成について個人主導か会社主導か、「自身のキャリアを形成する上でどちらの考え方に近いか」の質問には、68.9%が「個人が主体的にキャリアプランを考え、会社を選ぶ・活用する」と回答しました。

これは「会社がキャリアパスを用意し、それを達成していく」と回答した23.3%を大きく上回る結果です。Z世代は、会社にキャリアを委ねるのではなく、自らが主体的にキャリアを形成していくことを望んでいるとわかります。

結果から、キャリアの主導権を握るのはあくまでも自分自身というZ世代の考えが伝わってきます。転職や副業も珍しくない時代だからこそ「会社に育ててもらう」より「会社を使って成長する」視点が自然に思えるのかもしれません。

2.2 仕事の選び方も「自分主体」?

「自分が会社でどんな活躍ができるか」(スキルや専門性を活かせる環境かどうか)と「会社がどんな魅力を持っているか」(安定性、福利厚生、ブランド、企業文化など)では、どちらが重要ですか?

  • 「自分がその会社でどんな活躍ができるか」(スキルや専門性を活かせる環境かどうか):50.5%
  • 「その会社がどんな魅力を持っているか」(安定性、福利厚生、ブランド、企業文化など):44.7%
  • どちらともいえない/よくわからない:4.9%

また、仕事を選ぶ上でも「自分がその会社でどんな活躍ができるか(スキルや専門性を活かせる環境かどうか)」を重視する人が50.5%に達しました。

会社のブランドや福利厚生といった「その会社がどんな魅力を持っているか」を重視する44.7%をやや上回っており、「自分自身が成長できるか」という視点が重要視されているとわかります。

知名度のある企業よりも、自分が挑戦できる場を強く求める若者が多いようです。小さな会社でも自身の裁量が大きければ、個人の成長には大きなチャンスになると考えられるでしょう。

次の章では、Z世代が就職活動においてミスマッチのために確認したいことをみていきます。