2. 「障害年金生活者支援給付金」を受け取れるのはどんな人?

そもそも「障害年金」とは、病気やけがにより日常生活や就労に支障が生じた場合に、現役世代も対象となり受け取ることができる年金制度です。

「障害年金生活者支援給付金」は、病気やけがによって生活や仕事に制限のある方のうち、次の支給要件をすべて満たしている場合に対象となります。

  • 障害基礎年金(※1)を受けている
  • 前年の所得額(※2)が「472万1000円+扶養親族の数×38万円(※3)」以下である
    ※1 旧法の障害年金、旧共済の障害年金であって、政令で定める年金についても対象です。
    ※2 障害年金等の非課税収入は、年金生活者支援給付金の判定に用いる所得には含まれません。
    ※3 同一生計配偶者のうち70歳以上の者または老人扶養親族の場合は48万円、特定扶養親族または16歳以上19歳未満の扶養親族の場合は63万円となります。

では実際、どのくらいの人が「障害年金生活者支援給付金」を受け取っているのでしょうか。

2.1 【年代別】「障害年金生活者支援給付金」はどのくらいの人が受け取っている?

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、障害年金生活者支援給付金の支給件数は以下のとおりです。

障害年金生活者支援給付金の支給件数

障害年金生活者支援給付金の支給件数

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 総数:214万43件
  • 30歳未満:25万9883件
  • 30〜39歳:30万4842件
  • 40〜49歳:37万3295件
  • 50〜59歳:45万3794件
  • 60〜69歳:37万6665件
  • 70〜79歳:26万5223件
  • 80歳以上:10万6341件

2023年時点で、約200万人もの方が「障害年金生活者支援給付金」を受給しており、受給者にはさまざまな年齢層が含まれていることがわかります。

では、障害年金生活者支援給付金の要件に該当した場合、どのくらいの額を受け取れるのでしょうか。

次章では、2025年度の「障害年金生活者支援給付金」における給付基準額について詳しく確認していきましょう。