2.4 高額介護合算療養費制度

高額介護合算療養費制度とは、毎年8月1日から翌年の7月31日までの1年間に医療費と介護費の自己負担額を合算し、上限を超えた場合に超えた分が全額払い戻される制度です。合算する際は、高額療養費や高額介護サービス費として払い戻しを受けられる分を自己負担額から除きます。

自己負担限度額は年収に応じて、以下のように変わります。

高額介護合算療養費制度

高額介護合算療養費制度

出所:内閣府「高額介護合算療養費制度 概要」

70歳〜74歳・75歳以上

  • 年収約1160万円~:212万円
  • 年収約770~約1160万円:141万円
  • 年収約370~約770万円 :67万円
  • ~年収約370万円 :56万円
  • 住民税非課税世帯等:34万円
  • 住民税非課税世帯(年金収入80万円以下等) :19万円

70歳未満

  • 年収約1160万円~:212万円
  • 年収約770~約1160万円:141万円
  • 年収約370~約770万円 :67万円
  • ~年収約370万円 :60万円
  • 住民税非課税世帯等:34万円

申請は7月31日時点で加入している医療保険宛です。65歳以上ですでに退職している人は、国民健康保険に加入するため、市町村の窓口で手続きするケースが一般的でしょう。

医療・介護どちらも受ける機会が増えている人は、制度を有効活用してください。

3. まとめ

給付金を受け取るには、申請が必要です。申請の仕方や給付金の概要を知っていれば、これまでよりも多少家計にゆとりが生まれる可能性があります。

要件に該当するのであれば、申請して給付金を受け取り、老後生活に役立ててください。

参考資料

石上 ユウキ