2.2 【公的年金】「年金積立金」はどのように運用されている?
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が年金積立金を運用して、着実に資産を増やしていることがわかりました。
では、具体的にどのような運用をしているのか。GPIFの資料より確認していきます。
2.3 【公的年金】「年金積立金」の基本ポートフォリオと2025年6月末時点の構成割合
基本ポートフォリオ
- 国内債券:25%
- 外国債券:25%
- 国内株式:25%
- 外国株式:25%
2025年6月末時点の構成割合:資産額合計263兆7629億円
- 国内債券:26.13%(68兆9166億円)
- 外国債券:24.37%(64兆2754億円)
- 国内株式:24.28%(64兆536億円)
- 外国株式:25.22%(66兆5174億円)
上記のとおり、国内外の債券と株式に均等に投資することを基本とし、実際にこれに従い運用を行っていることが分かります。
なお、現在のポートフォリオはこれから先、変更となる可能性があります。年金積立金の運用ポートフォリオは、財政検証の結果や国内外の情勢などから見直しが行われるからです。
実際、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による年金積立金の運用がスタートした初期のころは、下記のとおり国内債券が7割近くを占めていました。
- 国内債券:67%
- 国内株式:11%
- 外国債券:8%
- 外国株式:9%
- 短期資産:5%
その後、少しずつ国内債券への投資割合が減り、2020年からは現在の4資産に25%ずつという資産配分になっています。
このように、定期的に見直すことで安定的に資産を増やしているのです。