2. 年金積立金の運用状況《運用成績・運用状況》は?2024年度&2025年第1四半期

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が公表している「2024年度の運用状況」によると、2024年度の収益率は年率0.71%となりました。

年金積立金の運用がスタートした2001年度から20の収益率は年率+4.20%です。

なお、8月1日には2025年度4-6月期(第1四半期)の運用状況が発表されました。2025年度第1四半期は+10兆2054億円で期間収益率は+4.09%です。

市場運用開始以降の運用状況を見ていきましょう。

2.1 【公的年金】「年金積立金」の運用状況《2001年度~2025年度第1四半期》

  • 運用資産額:260兆243億円(2025年度第1四半期末現在)
  • 収益率:+4.33%(年率)
  • 収益額:+165兆7365億円(累積収益額)

グラフを見ていていただくと運用を開始したばかりの頃は一時的にはマイナスとなる時期もありました。しかし、その後は多少の変動はあるものの、複利効果も手伝って着実に収益を積み上げているのが分かります。

年金積立金は、いまの年金受給者に支給される原資ではないため、このような長期的な安定運用が可能となるのです。