2. 夏(8月頃)に花が咲く高山植物6選
高山植物は、山域やその年の気候によって、開花期が異なります。また、同じ植物でも山域や標高などによって、色や花の形などが多少異なるものもあります。
自然を守るため、山での植物採取は原則禁止です。また、決められた登山道以外の場所を歩くことも、植物の生育環境を壊すことにつながります。
植物の中には毒をもつものもあるため、安易に触らず、目で見たり写真を撮ったりして楽しみましょう。
2.1 チングルマ
チングルマは、高山植物が群生する「お花畑」の代表的な植物。可憐でかわいらしい花が一面に咲く様子はとても素敵です。
花が終わった後のふわふわの綿毛も見ごたえがあり、雨や朝露に当たるとキラキラ輝きます。さらに、秋の紅葉は真っ赤でとても鮮やか。初夏から秋にかけてさまざまな表情を見せてくれるため、ファンの多い高山植物です。
2.2 コマクサ
ピンク色をしたハート型の花がユニークなコマクサ。岩場や石だらけの場所など、他の植物が生きられないような環境で育ち、美しい花を咲かせることから「高山植物の女王」と呼ばれています。
細く繊細な葉も美しく、無機質な環境に彩りを添える高山植物。もし出会えたら、このたくましく美しい姿にきっと勇気をもらえますよ。
2.3 ハクサンフウロ
うす紫やピンク色の可憐な花を咲かせる、ハクサンフウロ。秋には葉が真っ赤に染まり、鮮やかな紅葉も楽しめます。園芸植物の「ゲラニウム」は、このハクサンフウロの仲間です。
登山で歩き疲れたとき、足元でさりげなく咲くかわいらしい花に、筆者は何度も癒されています。