シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「松屋」他を運営する松屋フーズHD(9887)の、2018年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年1月4日に更新された松屋フーズHDの2018年12月既存店売上高は、対前年同月比103.0%とプラス成長となりました。

内訳としては客数が98.7%でマイナスとなったものの、客単価が104.3%と伸びた結果、既存店売上高がプラス圏となりました。これで8月から5カ月続けてのプラス成長となります。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

今期は既存店が対前年同月比でマイナス成長となったのは7月のみです。客数はマイナス月が6カ月と半数を占めているものの、客単価は全月プラスを維持しており、結果的に既存店売上高のプラス成長が継続しています。

ただ、12月は客数減を客単価の上昇でカバーする状態に逆戻りしています。これが一時的なものなのか注目されます。

また全店売上高も既存店同様、マイナスとなったのは7月のみです。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2017年4月をピークに下落トレンドにあります。また昨年12月に急落し、12月25日に3,335円と年初来安値を更新。その後上昇しましたが、株価を切り上げるほどの上昇とはなっていません。

株価は反応していませんが、既存店売上高が対前年同期比で5カ月続けてのプラス成長であることから、既存店売上高の成長の継続性が注目されます。

松屋フーズホールディングスの過去1年間の株価推移

参考データ:松屋 前年比 月次推移(2019年3月期)

LIMO編集部