3. 変わる働き方、選ばれる働き方へ
今回は、毎月勤労統計調査(令和7年5月分)の結果をもとに、サービス業における給与の変化やパートタイム労働者の働き方について解説しました。
サービス業といっても業種によって給与の伸びには差があり、旅行・レジャー関連では大きく上昇した一方で、飲食業などでは依然として水準が低めです。また、パートタイム労働者の給与も堅調に増えており、人手不足や時給アップの影響が表れています。さらに、「106万円の壁」の見直しが進めば、働き方の選択肢も大きく広がるでしょう。
これからの制度改正にも目を向けながら、自分に合った働き方を考えることがより重要になってきそうです。収入と働き方のバランスをどうとるか、今こそ見直したいタイミングかもしれません。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。生命保険・損害保険の営業を経て、社内教育部署にて教材制作や研修の企画・運営に携わる。退職後は独立系ファイナンシャルプランナーとして、個別商品の勧誘はせず公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計に対応。マネースクール講師としても活動し、社会保障制度、リタイアメントマネジメント、家計管理、資産運用などお金に関する幅広い分野に強みを持つ。現在も「お金の先生」であるJ-FLEC(金融教育推進機構)認定アドバイザーとして、学校や企業に出張授業で金融教育の普及に取り組んでいる。
2025年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMOマネー編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、保険などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。(2025年5月30日更新)