暑い日が続いています。年金暮らしのシニア世代にとっては、光熱費の負担が気になるかもしれません。
日本銀行が行った「生活意識に関するアンケート調査」では、現在の暮らし向きに『ゆとりがなくなってきた』と回答した人が61%となりました。
では、世間のシニア世代は、いくらくらい貯蓄している人が多いのでしょうか。
この記事では、70歳代の二人以上世帯の貯蓄額について紹介します。今後の資金繰りや貯蓄の参考にしてみてください。
1. 【シニア】70歳代・二人以上世帯の貯蓄はどれくらい?《平均と中央値》“貯蓄ゼロ”も
70歳代世帯の貯蓄状況を見ていきましょう。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」の「70歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)」をもとに確認していきます。
※金融資産保有額には、預貯金以外に株式や投資信託、生命保険なども含まれます。また、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
1.1 70歳代・二人以上世帯の貯蓄額(平均値と中央値)
「70歳代・二人以上世帯」の貯蓄額は平均1923万円。ただし一部の富裕層が平均を大きく引き上げているため、多くの世帯の実態とは乖離している可能性があります。
より実態に近い中央値を見ると800万円にまで下がります。多くの70歳代二人以上世帯の貯蓄が、この「800万円」あたりに集中していることを意味しています。