老齢年金にプラスしてもらえる給付金【老齢年金生活者支援給付金】は「どんな要件を満たす人」が「いつ・いくら」もらえるの？新たに給付金の対象となる人には「9月1日から」順次「請求書」が送付されます！

5. 「老齢年金生活者支援給付金」請求手続きはどうやってするの？

公的年金本体と同様に、老齢年金生活者支援給付金を受け取るためには「請求手続き」が必要です。

今回は、手続きフローを「これから65歳を迎え、老齢年金の受給がスタートする人」と「すでに老齢年金を受給している人」に分けて紹介しておきましょう。

誕生日の3カ月前に、老齢基礎年金の請求書とともに給付金請求書が郵送されます。

必要事項を記入し、老齢基礎年金の請求書とともに最寄りの年金事務所に提出します。

新たに年金生活者支援給付金の対象となった場合、毎年9月1日から順次、年金生活者支援給付金請求書（はがき型）が届きます。

必要事項を記入し、郵便ポストに投函しましょう。

年金生活者支援給付金は、一度請求手続きを行えば「支給要件を満たす限り」2年目以降の請求手続きは不要です。

継続支給の判定は前年の所得に基づいておこなわれ、その結果が毎年10月分（12月支給分）から1年間反映されます。

給付額の改定に際しては「年金生活者支援給付金支給金額改定通知書」が届きます。また、支給対象外となった場合には「年金生活者支援給付金不該当通知書」が届きます。

今回は年金生活者支援給付金のうち、老齢年金生活者支援給付金にフォーカスして、支給要件や支給額、請求方法を解説していきました。

また、老齢年金「国民年金と厚生年金」の平均的な受給額について、全体と男女別それぞれの数値についても確認しました。

年金だけで生活することは決して容易とはいえません。こうした中で、年金にプラスしてもらえる「老齢年金生活者支援給付金」は貴重な収入源といえるでしょう。

この給付金の対象者には請求書が届きますので、提出漏れのないよう、速やかに申請を行いましょう。

荻野樹