2025年8月15日(金)は年金支給日でした。

この日、国民年金や厚生年金に加えて「老齢年金生活者支援給付金」という給付金を受けとっている人がいるのはご存じですか?

この老齢年金生活者支援給付金は、要件を満たしていれば10月も12月もそれ以降も、公的年金の支給日にずっと振り込まれます。

公的年金にプラスしてもらえることから、太くて丈夫なものではないものの、老後生活を支える1つの柱と考えて良いでしょう。

では、老齢年金生活者支援給付金はどういう要件を満たせば受けとれるのか。本記事で詳しく解説していきます。

1. 【現代のシニア世代の暮らし】「半数以上が経済的に苦しい」と回答(国民生活基礎調査)

厚生労働省の「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、生活意識において、高齢者世帯(※)の半数以上(55.8%)が「大変苦しい」「やや苦しい」と回答し、日々の生活に経済的な厳しさを感じています。

※高齢者世帯:65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の者が加わった世帯

1.1 高齢者世帯の生活意識

  • 大変苦しい:25.2%
  • やや苦しい:30.6%
  • 普通:40.1%
  • ややゆとりがある:3.6%
  • 大変ゆとりがある:0.6%

また、「公的年金・恩給を受給している世帯」のうち43.4%が、「公的年金・恩給」が唯一の収入源であることも分かっています。

さて、年金暮らしのシニア世代が一定の所得要件を満たすと「老齢年金生活者支援給付金」の支給対象となることをご存じでしょうか。