総務省が9月19日に公表した「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)8月分」によると、消費者物価指数の総合指数は、前年同月と比べて2.7%上昇しています。

そのため、日々の生活費に頭を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

家計管理の中でも、日常的に意識しやすく、工夫次第で節約しやすい支出のひとつが「食費」かもしれません。

総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)」をもとに、二人以上世帯《1カ月あたりの食費の平均》を見てみましょう。

【年代別】二人以上世帯《1カ月あたりの食費の平均》

【年代別】二人以上世帯《1カ月あたりの食費の平均》

出所:総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年)第3-2表」をもとにLIMO編集部作成

全体平均 7万5258円

  • ~29歳 5万2413円
  • 30~39歳 6万9433円
  • 40~49歳 7万9900円
  • 50~59歳 8万1051円
  • 60~64歳 7万9831円
  • 65~69歳 7万7405円
  • 70~74歳 7万4322円
  • 75~79歳 6万8274円
  • 80~84歳 6万6257円
  • 85歳~ 6万3347円

二人以上世帯の1カ月あたりの食費平均は、50歳代がピークで約8万円。その後60歳以降は徐々に下がり、85歳以上では6万3347円に落ち着きます。

食費は家族の年齢やライフステージにより大きく変動するものですが、所得が低めの世帯では「家計に占める食費の割合(エンゲル係数)」が大きくなりがちです。

物価高が続いていますので、食料品の値動きを観察しながら、食生活や家計全体を上手に管理していけたらよいですね。

では、年金生活をしている《70歳代のシニア世帯》は、どのような暮らしをしているのでしょうか。

この記事では、70歳代の「貯蓄額の平均・中央値」や、年金月額、老後の家計収支について見ていきます。