地震大国と言われている日本。日本は4つのプレートがぶつかり合う場所に位置しているため、地震が多いとされています。

阪神大震災や東日本大地震など、甚大な被害がありました。また、先月7月30日に起きたロシアのカムチャツカ半島東方沖で発生した地震の影響で、日本の広い範囲で津波警報・津波注意報が発表され、津波が観測された地域もありました。皆さんは、地震対策をしていますか。いますぐにでもできる対策はあります。いつ起こるか分からないのが地震です。

地震が起きてから対策しても意味がありません。万が一に備えて、最悪のケースを想定して、いまから出来ることを対策していきましょう。その一つとして、今回は地震について、また地震保険の基本的なしくみについて解説します。

1. 地震の揺れを感じはじめるのは、どのくらいの震度から?

ニュースでは「震度◯」という言葉をよく耳にしますが、実際にどれくらいの揺れになると人は気づくのでしょうか?一般的に震度1から地震の揺れを自覚しはじめるといわれています。

人の体感・行動、屋内の状況、屋外の状況

出所:気象庁「気象庁震度階級関連解説表」

  • 震度0:揺れを感じない。
  • 震度1:静かにしている一部の人がわずかに揺れを感じる。
  • 震度2:屋内の多くの人が揺れを感じるが、驚くほどではない。
  • 震度3:ほとんどの人が揺れに気づき、一部は歩行中でも感じる。
  • 震度4:多くの人が驚き、歩行中でもはっきり揺れを感じる。
  • 震度5弱:大半の人が恐怖を覚え、物につかまりたくなる。
  • 震度5強:行動が困難となり、多くの人が身の安全を図る動きに出る。
  • 震度6弱:立っていることが難しくなり、移動や避難が困難になる。
  • 震度6強:立っていられず、はわないと移動できない。
  • 震度7:固定されていない人や物が飛ばされるほど激しい揺れを感じる。

地震の揺れが強くなるにつれて、屋内では照明器具や食器棚の食器が音を立てたり、棚の物が落下・転倒するようになります。震度5以上になると、家具が大きく動いたり倒れたりしガラスが割れるなどの被害も発生します。屋外では電線の揺れや電柱の倒壊やブロック塀の倒壊などの建造物に影響が出はじめ、特に震度6以上では外壁やガラスの落下により、屋外の移動も危険を伴う状態になります。

では、そうした地震による被害が起きたとき、地震保険ではどんなものが補償されるのでしょうか? 対象や補償の範囲を見てみましょう。