6. 制度の理解が今後の生活設計に役立つ

今回は2025年度増額改定された年金受給額にくわえて、「年金制度改正法」のポイントを解説しました。

2025年度の公的年金額が改定され、国民年金の満額は月6万9308円、厚生年金モデル夫婦世帯は月23万2784円となりました。公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造で、受給額は現役時代の働き方に大きく左右されます。
特に、社会保険の加入対象が拡大される制度改正により、パートや短時間労働者も将来の年金額が増える可能性があります。いわゆる「106万円の壁」が段階的に撤廃され、企業規模の要件も今後10年でなくなる予定です。

また、所得税の基礎控除見直しにより、年金の源泉徴収や還付額にも変化が生じます。制度の理解を深めることで、将来の備えや働き方の選択に役立てることができるでしょう。

参考資料

村岸 理美