3. 年代別の平均給与はどのくらい?

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、全年代の平均給与は460万円で、男性は569万円、女性は316万円です。

では年代別の平均給与はどのくらいなのか、下表をご覧下さい。

年代別の平均給与

年代別の平均給与

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」をもとに筆者作成

【年代別】平均給与「全体・男性・女性」

  • 25歳~29歳:394万円・429万円・353万円
  • 30歳~34歳:431万円・492万円・345万円
  • 35歳~39歳:466万円・556万円・336万円
  • 40歳~44歳:501万円・612万円・343万円
  • 45歳~49歳:521万円・653万円・343万円
  • 50歳~54歳:540万円・689万円・343万円
  • 55歳~59歳:545万円・712万円・320万円
  • 60歳~64歳:445万円・573万円・278万円
  • 65歳~69歳:354万円・456万円・222万円
  • 70歳以上:293万円・368万円・197万円

全体および男性では、「55〜59歳」をピークに年齢が上がるにつれて給与が高額になっていきます。しかし女性は、最も高額なのが「25〜29歳」で、その後の年代は若干の増減を繰り返していますが、金額に大きな差は見られません。    

ただし、平均給与は住んでいるエリアや業種・職種、雇用形態などさまざまな要因で異なるため、一概には言えません。あくまでも一つの参考として捉えておきましょう。

4. まとめにかえて

生活が苦しいと感じている世帯は全体の約6割を占めており、特に子育て世代において顕著に見られます。

貯蓄額は、十分な貯蓄のある世帯とない世帯の差が大きくなっており、特に単身世帯では老後資金の準備が進んでいない世帯が少なくない状況です。

日々の生活が苦しい中、貯蓄をすることは簡単なことではありませんが、万が一のときや老後資金の確保などのために、少しずつでも取り組むことが大切です。

参考資料

木内 菜穂子