8月15日の年金支給日に「老齢年金生活者支援給付金」を「月額9000円くらい」受けとるのはどんな人？どうやったら受けとれるの？ 《保険料納付済月数と免除月数で給付金はどう変わる？》給付金の金額の目安を「早見表」でチェック

2. 老齢年金生活者支援給付金の給付額の仕組み

老齢年金生活者支援給付金の給付額は、毎年改定される「基準額」と、国民年金保険料の「納付済期間」「免除期間」によって決まります。

具体的な金額の計算は以下のとおりです。

2.1 老齢年金生活者支援給付金

• 以下の計算式で算出した金額の合計額
  ・保険料納付済期間に基づく額（月額） ＝ 5450円 × 保険料納付済期間 / 被保険者月数480月
  ・保険料免除期間に基づく額（月額）＝ 1万1551円 × 保険料免除期間/ 被保険者月数480月

2.2 補足的老齢年金生活者支援給付金

• 5450円×保険料納付済期間 / 被保険者月数480月×調整支給率（※）
  ※調整支給率は以下のとおり
  ・昭和31年4月2日以後生まれ（88万9300円－前年の年金収入金額とその他の所得の合計）÷10万円
  ・昭和31年4月1日以前生まれ（88万7700円－前年の年金収入金額とその他の所得の合計）÷10万円

2025年度は、保険料納付済期間の基準額が5450円、保険料免除期間の基準額が1万1551円です。

給付金は、低所得の年金世帯の生活支援のために支給されます。そのため、保険料免除期間も給付額の算定期間に含まれるのです。免除期間の基準額は納付済期間のものよりも高めに設定されており、免除期間が長いほど給付額は大きくなります。

では、月額9000円の給付金を受け取れる人について、次章で解説します。