4. 収入の増加だけでなく資産運用による備えも
一般的に、昇進とともに給与は上がる傾向がありますが、実際には業務量や責任の増加に対して報酬が見合わないと感じる管理職も少なくありません。
特に中間管理職は、部下と経営陣の板挟みになったり、部下の育成やマネジメントの悩みを抱えたりと、多くの課題に直面します。
こうした問題に対処するには、本人の努力だけでなく、企業側の教育体制やサポート環境の整備も欠かせません。
また、給与が上がったとしても、将来の生活に不安を感じる声は少なくなく、収入の増加だけでなく資産運用による備えも重要になります。
例えば、iDeCoやNISAといった制度を活用した長期的な資産形成は、老後資金の確保や将来の選択肢を広げる手段となります。
中間管理職としてのキャリアを築くと同時に、資産面でも「守り」と「攻め」のバランスをとる視点が求められる時代です。
参考資料
- ミイダス株式会社「【経営者・中間管理職に聞く現代のマネジメント】経営者・中間管理職ともに、この10年で「マネジメント業務の変化」を実感 経営者が中間管理職に求める役割、第1位は?」
- 帝国データバンク「上場企業の「平均年間給与」動向調査(2024 年度決算) 」
- 厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」
- 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
加藤 聖人