7. 明るい老後を迎えるために知っておきたいこと
今回の総務省の家計調査結果をもとに、65歳以上の無職夫婦世帯の家計収支と貯蓄、そして公的年金やシニアの就業実態について解説しました。
まとめると、以下の点が重要です。
- 65歳以上の無職夫婦世帯は毎月約3.4万円の赤字となる傾向、貯蓄の取り崩しが必要
- 65歳以上の世帯の平均貯蓄額は2509万円、より実態に近い中央値は1658万円
- 年金制度の改正や在職老齢年金の見直しで65歳以降も働き続けることで収入を確保する選択肢が広がる
データから見えてくる厳しい側面もありますが、老後の生活設計は、早い段階から具体的な数字を把握し、対策を立てることで、より安心で豊かなものにできます。ぜひ、この記事で得た情報を参考に、ご自身のライフプランを見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編) 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 内閣府「令和5年度 高齢者の住宅と生活環境に関する調査結果」第2章 調査結果の概要 -3 3.住宅の状況
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省「令和7年版高齢社会白書」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
村岸 理美