3. 老後生活では3つの口座を使い分けよう

老後生活に突入したら、3つの口座を使い分けて、目的別にお金を管理しましょう。

  • 生活費口座
  • 娯楽費口座
  • 医療費・介護費の口座

生活費口座は、月々の生活費を決済するための口座です。年金が入金される口座でもあり、クレジットカードの引き落とし先でもあります。現金決済用のお金を引き出すときも、生活費口座から引き出しましょう。

生活費以外の娯楽費を工面するためのお金は、別の口座で管理するのがおすすめです。自分たちの旅行を楽しんだり、孫へのプレゼントを贈ったりするためのお金をプールするイメージです。

娯楽費口座は日常的に使用しないため、比較的高金利が期待できるネット銀行を活用しましょう。

医療費・介護費が発生したときに備えて、専用の口座を用意するのもおすすめです。医療費と介護費は一般的な緊急支出よりも高額になる可能性がある一方で、いつ発生するかが読みづらい難しさがあります。

要介護状態になった場合、利用するサービス次第では毎月10万円以上の費用が発生する可能性もあります。そのため、必要になるまで引き出さないように、別口座で厳格に管理しておきましょう。

4. まとめにかえて

公的年金は、老後生活を支える収入源です。終身にわたって支給される頼れるインカムであるため、自分の受給額を正確に把握しましょう。

老後の資金管理は、口座を3つに分けることをおすすめします。目的に応じて厳格にお金を管理することで、安心できる老後生活を実現できます。

参考資料

柴田 充輝