3. 支給額を知るには?「年金振込通知書」の見方をチェック!
「年金振込通知書」には、主に以下の内容が記載されています。
- 国民年金(基礎年金)の基本額、支給停止額、年金額の各金額
- 厚生年金保険の基本額、支給停止額、年金額の各金額
- 国民年金(基礎年金)と厚生年金保険の年金額の合計額
- 1回に支払われる年金額(控除前)
- 介護保険料額
- 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)
- 所得税額および復興特別所得税額
- 個人住民税額
- 控除後振込額
受け取る年金額や、差し引かれる税金・社会保険料などが詳しく記載されています。
実際に振り込まれる金額は「控除後振込額」となりますが、どのようなお金が差し引かれているのかを確認しておくとよいでしょう。
なお、通知書は例年6月上旬から中旬にかけて順次発送されますが、在職中で5月分以降の年金が支給停止となる一部の方には、5月上旬に発送されます。
4. ご自身の年金額を把握し、不足を補う対策を立てましょう
厚生年金の受給者のうち、月額20万円以上を受け取っている人の割合は約16%程度にすぎず、多くの人はそれ以下の支給額にとどまっています。
年金額は現役時代の働き方や収入に大きく左右されるため、「誰でも20万円もらえる」というわけではありません。
実際の振込額は、税金や社会保険料が差し引かれた「控除後」の金額となるため、生活費として使える金額はさらに少なくなります。
ご自身の年金額を正確に把握し、不足を補う対策を立てることが、老後生活の安心につながるでしょう。
参考資料
- 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)
加藤 聖人