2. 「貯められる世帯」と「貯められない世帯」1.世帯年収の違い
当然ですが、世帯年収が高いほど貯蓄できる金額は増えます。
例えば、支出が月30万円の世帯で収入も月30万円であれば毎月の貯蓄はできませんが、収入が月50万円あれば、月20万円もの貯蓄が可能です。
そのため、高年収世帯は他の世帯と比べて老後資金を貯めやすいです。
では、自分が高年収なのかをどう判断すればいいのでしょうか。
国税庁が出している平均給与を参考にしてみてもいいかもしれません。
国税庁長官官房企画課 「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年齢階層別の平均給与は以下の通りです。
2.1 年齢階層別の平均給与
年代・男性の平均給与・女性の平均給与
- 20~24歳 279万円 253万円
- 25~29歳 429万円 353万円
- 30~34歳 492万円 345万円
- 35~39歳 556万円 336万円
- 40~44歳 612万円 343万円
- 45~49歳 653万円 343万円
- 50~54歳 689万円 343万円
- 55~59歳 712万円 330万円
- 60~64歳 573万円 278万円
- 65~69歳 456万円 222万円
- 70歳以上 368万円 197万円
- 全体平均 569万円 316万円
自分の年齢の平均給与と比較して、年収が高いか低いかみてみましょう。
低い場合は、転職や給与交渉などを検討してみてもよいでしょう。
3. 「貯められる世帯」と「貯められない世帯」2.固定費の違い
貯蓄ができる世帯は、固定費が少ない傾向にあります。
固定費とは、保険料や新聞代、駐車場代、アプリのサブスク料金、ジムの月額会費など、毎月固定で発生するお金です。
固定費は何もしなくても毎月お金がかかるため、家計に与える影響が大きい支出となります。
逆に、固定費を月5000円削減出来れば、年間6万円、10年間で60万円もの節約が可能です。
ぜひ、クレジットカードの明細や家計簿アプリの明細をみて、削減できる固定費がないか確認してみてください。
特に、現代は似たような動画視聴サービスのサブスクを複数契約していたり、頻繁に通わないジムの会員になっていたりする人も多い傾向にあります。
貯蓄を増やしたいと考えている方は、本当にそのサービスに加入する必要があるかを、見直してみてはいかがでしょうか。