厚生労働省が2025年7月4日に公表した「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」。
それによれば、全世帯の生活意識については「苦しい(大変苦しいとやや苦しいの合計)」と答えたのは58.9%。
それぞれの割合を見てみましょう。
- 大変苦しい:28.0%
- やや苦しい:30.9%
- 普通:36.5%
- ややゆとりがある:4.0%
- 大変ゆとりがある:0.7%
大変苦しいと答えた人は約3割近くにのぼり、前回調査の26.6%より増加しています。
ゆとりがあるや普通と感じる人より、苦しいと感じる人が多いのが日本の現実です。
では、みなさん貯蓄はどれくらい保有しているのでしょうか。年代別の貯蓄額の平均と中央値をみていきます。
1. 【平均貯蓄額】おひとりさまはどれくらい貯蓄しているの?中央値はいくら?
金融経済教育推進機構が公表した最新のデータ「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によれば、単身世帯の各世代の貯蓄額は以下のとおりでした。
1.1 貯蓄額の平均
- 20歳代:161万円
- 30歳代:459万円
- 40歳代:883万円
- 50歳代:1087万円
- 60歳代:1679万円
- 70歳代:1634万円
1.2 貯蓄額の中央値
- 20歳代:15万円
- 30歳代:90万円
- 40歳代:85万円
- 50歳代:30万円
- 60歳代:350万円
- 70歳代:475万円
年代別の貯蓄額をみると、平均と中央値に大きな差があるとわかります。
中央値で気になるのは50歳代でしょうか。20歳代に次いで低い金額となり、50万円を下回っています。その一因として50歳代は就職氷河期世代であることも考えられるでしょう。