3. 【高収入層の貯蓄事情】世帯年収1000万円以上の貯蓄額(平均・中央値)はいくら?
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」では、二人以上世帯のうち「年収1000万~1200万円未満」と「年収1200万円以上」に分類した世帯の平均貯蓄額が示されています。
- 年収1000万円~1200万円未満:平均2069万円・中央値1000万円
- 年収1200万円以上:平均4178万円・中央値1650万円
平均値は、全データの合計を件数で割って算出するため、極端に高い数値や低い数値が含まれると結果が大きく影響を受けやすいという特徴があります。
そこで、世帯年収1000万円以上の世帯については、平均額だけでなく「貯蓄を保有している割合」にも目を向けて確認していきましょう。
3.1 世帯年収1000万円以上の貯蓄割合は?貯蓄3000万円以上保有が最多に
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」の同調査によると、「二人以上世帯で年収1000万円以上」の層においても、意外なことに貯蓄が全くない世帯が一定数存在しています。
具体的には、年収1000万~1200万円未満の世帯で12.8%、年収1200万円以上の世帯でも6.0%が「貯蓄ゼロ」と回答しています。
一方で、年収1000万円を超える世帯の多くは、貯蓄額が1000万円以上に達していることも明らかになっています。
このため、平均値だけを見ると高額な貯蓄を保有しているように映りますが、実際にはすべての世帯が十分な資産を持っているわけではありません。
中には、貯蓄がほとんどない世帯も一定数存在しているのです。